家具を通販する際に気になるのが、他人の評価ではなく、自分が使ってみた時にどう感じるか?ではないだろうか。
今回はじめて家具通販ロウヤでオフィスチェアを購入したのだが、実際に ロウヤ 恵比寿店 へ足を運び、気になっていたオフィスチェアに座ってみた感想は、「やっぱり実物を見て体験しに来てよかった」だった。
しかし、実際に通販で購入してから組み立ててみると、安いがゆえに起こる問題点もあった。
以下でレビューしているので、購入を検討している人がいれば参考に役立ててほしい。
1. 購入を検討していた2つのオフィスチェア
もともとは画像左の「禁断の全部入り パソコンチェア」を購入しようと思っていたのだが、色々と販売ページを見ているうちに画像右の「スタイリッシュなオフィスチェア」も良いなと感じたので、一度ロウヤ恵比寿店で体験しに行くことを決めた。

1-1. 禁断の全部入りオフィスチェアに座った感想
恵比寿のショールームにはフットレスト付きの椅子しかなかったので、こちらを座ることに。
お尻の座面は幅広くゆとりを持って座れるつくりになっていたが、座ったときに背面の上部が肩甲骨に当たってしまい、お世辞にも座り心地が良いとは思えなかった。一日のなかで座っている時間が多いので、これは軽視できなかった。
1-1-1. 座り心地はわるくないが、肩甲骨が当たる

私の場合、全部入りのオフィスチェアに座ったときに上の左画像のようになった。
販売ページに起用されているモデルも女性がメインだったので、実際に座るまで気づけなかったのだが、家具通販 ロウヤのショールームで体験した後、自宅のPCでもう一度よく見てみると、男性モデルの肩の位置が上の右画像のように椅子の背面ラインから出ていることに気付いた。
ロッキングや昇降機能に関しては問題なさそうだったが、先にお伝えしたように背面の上部が肩甲骨に当たるので、倒してロッキングしてもリラックスできそうにはなかった。
見た目のデザイン性は気に入っていたのだが、実物を見るとそこまで見栄えしない作りなのかなとも感じた。
1-1-2. イメージ像だけではなく、自分と比較することが大事
通販をする際に最も気をつけたいことのなかに、自分との比較がある。
このようなオフィスチェアの通販では、実際に椅子に座るという体感を得ることができないゆえに、画像や動画でイメージ像をつくり、臨場感を与えながら販売台数を伸ばすことがウェブ戦略において必要要素とされている。
マーケティングという側面からこの販売ページを見れば、素晴らしい販売ページだと言えるだろう。しかし、どの販売ページを見ていても感じることだが、イメージモデルのパターンをもっと増やすべきだと私は思う。
なぜなら、同じようなタイプのモデルを使っていても実際に座る人からしたら、そのモデル体型はあまり参考にならないからだ。補足として身長を載せているところもあるが、身長だけでは確信を得られるほどには発展しない。
1-2. スタイリッシュ オフィスチェアに座った感想
機能性は、「1」で紹介した「禁断の全部入りオフィスチェア」には劣るが、見た目のデザイン性は魅力的に感じていた。ただ、「禁断の全部入りオフィスチェア」と比較すると口コミのレビュー数も低く、あまり人気の無い商品なのかなと思っていた。
>> おしゃれでスタイリッシュなデザイナーズ系 オフィスチェア
しかし、いざ座ってみると背面のフィット感が尋常ではなく、座り心地も良かったのである。
昇降機能も問題なく使えるし、ロッキング機能も使いやすかったのだが、アーム(手すり)の部分が「禁断の全部入りオフィスチェア」のように上下に可動するタイプではなく、レバータイプになっているので、これが上下に動かせれば文句なしだったかなと。
何度か座り、「スタイリッシュ オフィスチェア」にしようかと思ったが、念のため、他のオフィスチェアにも座ってみることに。
1-3. その他に座ったオフィスチェアの感想
上で紹介した「禁断の全部入りオフィスチェア」と「スタイリッシュ オフィスチェア」以外には、「オフィスチェア フットレスト&クッション付」に座ってみた。
こちらはご覧の通り、厚みのあるタイプの椅子なのでズッシリと座りたい人にはオススメのように感じた。座面も背面もクッション性があるので安定感があるし、座り心地も良い。だが、タイピング作業が多かったりペンタブレットを使う作業が主になる私には向かないタイプだと感じた。
その他には、完全に一致している椅子であるかは不明だが、「私、結婚できないんじゃなくてしないんです」や「営業部長 吉良奈津子」のドラマでも使われていたタイプ「レザー イームズチェア」も気になっていた椅子の一つだったので座ってみたかったのだが、店頭には置いていなかったのが残念だった。
1-4. 家具通販 ロウヤ ショールームへ行った感想
オフィスチェアだけが目当てだったので滞在時間は約30分程度だったが、座ってみたいと感じたオフィスチェアには全て座ることができた。
ショールームとオフィスが隣接しているので、ショールーム自体はわりと狭く、販売している全ての商品が触れるわけではないようだ。それでも出品しているほとんどのオフィスチェアはショールームで体験することができるので、行ってみる価値はある。
ただ、家具を販売しているのなら、ショールームの空間デザインにも力を入れるべきだと感じた。通販をメインとした事業展開であることはわかるが、せっかくここまでのことをやるなら、もっとユーザー目線に落とし込んだ提案をするべきだ。これが正直な感想になる。
2. 体験した結果、購入したオフィスチェア
今回はあまり悩んだり、考えたり、迷ったりすることをせず、体感で得た素直な気持ちを優先させることに決めた。
そのため、『おしゃれでスタイリッシュなデザイナーズ系 オフィスチェア』を購入することにした。
以下では、商品が到着してから組み立てるまでを可能な限り共有しているので、購入を検討している方は参考にしてほしい。
3.オフィスチェア Dean デアンを組み立てる方法
組み立ての作業手順はわりとシンプルになっているが、1つ1つの作業がやりにくいことと、一箇所ネジが通らなかった点が納得できなかった。
クレームを入れようか迷ったが、組み立ての作業が面倒くさ過ぎたので返品や交換をするにしても、また組み立て直すのが大変になるので諦めた。
以下では、組み立て手順と感想をお伝えしている。
3-1. 到着後から開封まで

高さ 64cm 横 66.5cm 幅 40cm のダンボールから開封した状態が上画像になる。
注文したオフィスチェアを使用する場所が2階だったのだが、結構重いのでバラしてから持ち運びをおこなった。画像右側のダンボールの中には、組み立てに必要な各パーツが入っている。
3-2. 組み立てに使用するレンチの使い方
このオフィスチェアに関していえば、ヘッドの部分以外は全てレンチを使って組み立てをおこなう。説明書にも書いてあるが念のためにレンチの使い方もお伝えしておこう。

画像左が「仮締め」画像右が「本締め」になる。
はじめから右画像のように本締めの使い方をしようとすると、締めにくい。その為、仮締めでネジをある程度締めたあとに本締めをすると、しっかりネジを締めることができる。
3-3. オフィスチェアに必要な部品一覧
「ヘッド」「背もたれ」「座面」「肘掛け 左右各1」「脚」「ガスシリンダー」「キャスター」「調整器具」「ネジ」「ワッシャー」「ヘッド取り付けパーツ」「ナット」「六角レンチ」が部品になる。
到着後に確認したが部品漏れ等は特になかった。

3-4. オフィスチェアの各パーツを組み立てる
実際に自分で組み立ててみた感想としては、「もっと組み立てやすいような作りにしてほしい」と感じた点が多かった。
ほとんどの作業がネジを締めることだが、ネジを締める際に椅子の角度を調整しなければならなかったりするので、とてもやりにくかった。
これはこのオフィスチェアに限ったことではないと思うが、これから購入する人のためにも早急に改善を加えてほしい点だ。
手順1 キャスターを差し込む
まずはじめに、キャスターを脚に差し込むのだが、「カチッと音がするまで差し込んでください」と説明があったので、結構な力を入れて差し込んだが「カチッ」という音は一向に聞こえてこなかった。
どこまで差し込むべきなのかを説明書に図で表してほしい。
手順2 ナットをはめる
手順3で留めるネジを締める為にナットをはめ込んでおくのだが、一箇所入りにくい所があったので、カナヅチで叩いて無理やりはめた。楽天の口コミにも書いてあったが、私と同じ状態の人がいたようだ。ここも改善してほしい。
手順3 レンチでネジを締め、調整器具を留める
画像右側の手順3へ進むとレンチを使ってネジを締めるステップに入る。調整器具に重さがあることと、背もたれのパーツが曲がっているのでネジを締める角度に悩む。
私は、上から重ねるようにしてネジを締めたが、説明書のように横向きで取り組んだ方がやりやすいのかもしれない。
レンチでネジを締める際は、一箇所ずつシッカリ留めるのではなく、4カ所を仮締めしてから本締めしていくとバランス良く留めることができる。とは言え、かなり作業はやりにくい。
手順4 座面に肘掛けをつける
次に座面に肘掛けを添えてからネジを締める。これで細かい作業は完了だ。

手順5 調整器具と座面をネジで締める
椅子のシルエットがあるので、致し方ないことなのかもしれないが、兎に角作業がやりにくい。
それに加え私の場合は、一箇所ネジ穴の内側が塗装液が垂れ流れていてネジが通らなかった。色々試したが、他の3箇所をしっかり留めたので大丈夫だったことから、最後に1つはネジを締めるのを諦めた。
こちらも楽天の口コミに書かれていたが早急に改善を加えて欲しいと思った点になる。
手順6 完成させる
最後に本体を脚のガスシリンダーに差し込み、ヘッドを差し込んだら完成だ。
作業自体はシンプルなのだが、1時間半くらい組み立てに時間が掛かった。各箇所をもっと組み立てやすくしてくれれば15分程度でできると思うのだが。。
全体的に組み立てと細かな箇所には問題を感じずにはいられなかった。

3-5. 座面の昇降・ロッキング・ヘッドの昇降・肘掛け
ヘッドはネジで取り付けるタイプなので、不要だと感じた際は外すことができる。
座面の昇降をする操作位置とロッキングの操作位置が同じ場所にあるので、慣れるまで少し手こずるが操作はしやすい。

まとめ
家具通販 ロウヤ ショールームへ実際に足を運び、気になっていたオフィスチェアへ実際に座り、帰宅後に楽天で通販してみた全てをまとめると、大満足とは正直言えない。
なぜなら、楽天の口コミに書いてあった不備が改善されていない点や組み立ての作業がとてもやりにくかったからだ。オフィスチェアの具合や座り心地はとても良いが、もう少し機能性やデザイン性、云々の前に清潔感や組み立てに必要な箇所を見直すべきだと感じた。
今回はじめて家具通販 ロウヤ を利用したので他の商品についてはよくわからないが、「今度はソファを買ってみよう」とは正直思えない。
まぁ、これも自分の本音に気づかせる為のサインなのだろう。
このオフィスチェアを購入する前に東京丸の内にあるハーマンミラーへ行き、エンボディチェアを座りに体験してきた。
私の場合、オフィスチェアを購入した経験が無かった為、何が良くて何が悪いのかの判断ができなかったのだ。いきなり椅子に30万円近く使うのも少し抵抗感があったので、オフィスチェアの善し悪しを決める基準を知りたかったのもあった。
しかし、今回の件で来春の引っ越し時にエンボディチェアを購入しようと決めることができた。
今ではその行動に促す為の気付きだと解釈しているので、それを考えれば “お得な買い物” だったのかもしれない。