あなたは、 “なぜ、家計が赤字になっているのか” を真剣に考えたことがあるだろうか?
家計が赤字になる理由は1つしかない。
入ってきた金額より、使う金額の方が大きいからだ。
したがって、手元にあるお金が目減りしていくのである。
これを一般に「赤字家計」という。
では、どのようにすれば赤字家計を脱出できるのだろうか?
答えは、簡単だ。
入ってきた金額に対して、自分に与えるお金を増やすこと。
これから解説する「固定費と変動費の見直し」に加え、「お金を使う優先順位」を改善することができれば、毎月の支出を減らすことはできる。
つまり、赤字家計を脱出できる。
まずは、あなたがどのようなお金の使い方をしているかを自覚することから始めていこう。
1. 赤字家計を脱出する、改善法
赤字家計を脱出するには、家計の全体像を把握することから始めなければならない。
収支を把握していなければ、収入と支出のバランスが崩れ、赤字家計になってしまうのは当然だ。
まずは、毎月いくらの収入があり、毎月いくらの支出があるのかを知ることからはじめよう。
それだけではなく、赤字金額がどの程度膨れ上がっているかをキッチリ把握することも忘れないでほしい。
収入と支出に合わせて、赤字金額を把握してはじめて改善するプランを練ることができる。
1-1. 「固定費」と「変動費」を見直し、赤字家計を改善

上画像のように、支出には「固定」と「変動」の2タイプある。
あなたは「固定費」と「変動費」が、毎月どれくらいの金額に達しているかを明確に把握しているだろうか?
1-2. 「赤字になる人・ならない人」お金を使う優先順位

赤字にならない人は、お金の使い方が上画像のような優先順位にある。
お金が余っているから貯金をしているわけではなく、最優先で貯金をしている。
そしてこの貯金は一般的な貯金ではなく、自己価値を高める意識をベースに行っている。
反対に赤字になる人は、自己価値を高める意識が低いため、自分ではなく他人に対して常にお金を支払い続けている。
だから、赤字になる。
最初のうちは赤字家計の実態に触れていくことに不安や恐怖を感じるかもしれないが、現状を認識した後に問題解決へ転換していくことができれば恐怖心は消える。
まずは、現在あなたがどのようなモノ・サービスに対してお金を支払い続けているのか。可能な限り俯瞰し、事実を素直に受け止めていくことからはじめよう。
1-3. 家計の中で何に一番お金を使っているか?
あなたは「何に一番お金を使っていますか?」という質問に対して、なんと答えるだろうか。
殆どの人が、生活をする為に必要な費用に多くのお金を使っていると答えるはずだ。
人によってはそれが「洋服」かもしれないし、「車」や「住宅ローン」かもしれない。
何にお金を使おうがその人の自由だが、赤字家計を脱出したいと思っているなら考え方や取り組み方を変える以外の改善方法はない。
借金やローンの支払いが不安でお金の使い方が偏っている際は『パチンコ依存症から借金600万円を克服した男の話』を参考にしてみよう。
1-4. 赤字家計は、固定費・変動費を徹底的に見直しする

関連記事のなかでも常々お伝えしてきていることだが、「固定費」と「変動費」の見直しをしてみると、自分が何にお金を使い続けているのかに気付くことができる。
私もローンや借金等で赤字に赤字を重ねる生活を繰り返してきたが、なぜ改善できなかったのかというと具体的な数字を把握することから逃げていたからだ。
もし、あなたが本気で赤字家計を改善したいと願うのならば、ここは避けて通れないことだと腹をくくってほしい。
固定費にストレスを感じていないかチェックする
固定費とは、毎月ほぼ必ず掛かる費用のことを指す。
固定費のリストは、ライフスタイルによって変わることから個人差がある。
主観的なアドバイスになるが、節約を目的に固定費を無理やり削ることはオススメしない。
なぜなら、やがて無理強いした節約はストレスとなり、発散する為にどこかのタイミングで節約した分のお金を使うことになってしまうからだ。
したがって、ストレスになるような節約はすべきではない。
固定費の見直しで取り組みやすいのが、携帯代になるケースも少なくはない。
今ではスマートフォンも格安で利用することが可能になり、自宅に Wi-Fi 環境が整っていれば通信費は然程掛からないはずだ。
私も Wi-Fi 環境で iPhone を使用することが殆どだったので、 SoftBank からBIGLOBE へ契約を変更した結果、月額費用が6000円減額した。
その他にも「保険」「食費」「交際費」など、振り返ってみると改善できる点が沢山あることに気付いていくだろう。
その他には、マンションの更新時に大家に家賃交渉をしてみるなど、意外と身近に改善策はあるので前向きに取り組んでいこう。
変動費に無駄遣いをしていないかチェックする
固定費の見直しに限界はあるが、変動費の見直しはアイディア次第で幅広く改善できることがある。
例えば、外食をホームパーティに変え、飲食物を参加者に持ち寄ってもらえれば一人あたりの予算を大幅に下げることができる。
無駄に二次会へ参加する必要もなくなるので、空いた時間も有効活用できるはずだ。
それ以外には、洋服も毎月新しい物を買うのではなく、レンタルサービスを利用してみるなど、検討してみる余地は沢山あるので調べてみよう。
兎にも角にも、現状を把握することから全ては始まる。
まずは、 “自分のもとに入ってきたお金が、毎月どこへ流れているのか” を徹底的に把握していこう。
1-5. 貯金したお金を赤字対策に回していないか?
あなたが毎月している貯金は、キチンと貯金として機能しているだろうか。
もし、赤字を負担する為に貯金したお金に手を付けているようであれば、それは貯金とはいえない。
貯金をする姿勢は素晴らしいことだが、あとになって使ってしまうということは変動費を予算以上に使っていることになるので、今すぐ見直しておこう。
まずは収支のバランスを整え、何かあった時に備える貯金ではなく、自分自身に与えるお金として貯金を始めていくことを勧める。
2. 決済履歴を残し、赤字を改善する方法
お金の歴史は、「物」「硬貨」「紙幣」「電子」の段階を経て進化してきた。
この流れからもわかるように電子マネーを使った決済は、今以上にスタンダードになっていくだろう。
私も少し前までは現金で決済することも多かったが、今では殆どの支払いを「デビットカード」か「電子マネー」で決済している。
その理由は、決済履歴が残るからだ。
私の場合は、この決済履歴を元にエクセルに記入することで毎月の支出を把握している。
決済日毎にエクセルへ記入していれば、月収に対して使用できる残金を把握できるので、赤字を防げる。
2-1. 現金支払いをデビットカードに変える
デビットカード決済は、現金決済と結局は同じであることに加え、時間短縮ができるという利点もある。
例えるなら、「レジ決済」「ATM 出金」「ATM 出金手数料」の費用と時間を短縮できる。
その他の利点には、現金還元があることもデビットカード決済を利用する根拠の1つである。
海外では現金や財布を持たいないのが主流になっているように、私も今では財布を持たない。
なぜなら、財布を持つ必要も、現金を持つ必要も無いからだ。
ファッション誌を見ていると財布がコンパクト化しているのがわかるように、分厚い長財布を持つのは時代遅れというわけだ。
年代によっては、「現金扱いをしていたほうが良い」という人も多い。
しかしそれは、その人がこれまでに行ってきたお金の扱い方が現金主義だっただけであり、デジタル主義であってもお金を扱う本質である「管理方法」が定まっていれば決済方法は関係ない。
2-2. 電子マネー決済を使う
iPhone に Suica アプリをインストールしておけば、デビットカードを併用できる。
Suica からデビットカードを使うメリットは、電車に乗る時やデビットカードで支払った際のサインが不要になる程度だが意外に役立つ。
Suica はスーパーで使用できることが多いことから、毎月の食費予算を専用 Suica にチャージして決済すれば残金の計算も簡単になり、現金決済しているときよりも効率が良いのでオススメだ。
2-3. ポイントカードを生活費に回す
決済毎に少しずつ貯めた各ポイントカードは、「固定費」や「食費」に使おう。
貯まったポイントを変動費に充てるのは、節約とは異なる。
『ポイント制度は誰が一番「お得」なのかを考えろ』にも書いたように、そのお金の使い方は最終的に誰が一番得をしているのかを考える癖を身につけよう。
まとめ
赤字家計を脱出する改善法をまとめると、、、
- 固定費と変動費を見直す
- お金を使う優先順位を見直す
- 決済履歴を残す
以上に分類できる。
「まぁ、なんとかなるだろう」とか「ボーナスで挽回できるから大丈夫だ」など、 “今” を後回しにしてしまう思考パターンでいる限り、あとで必ずしっぺ返しを食らうことになる。
それを私は痛いほど経験してきた。
お金の管理とは、すなわち自己管理である。
自分自身にお金を与えることを優先していくと、不思議とお金に困らなくなってっくるなるので、ぜひ実践してみてほしい。