自分にお金を与えることで確かな手応えを感じた5つのメリット

より多くのお金を得たい。だから、誰かに、どこかの団体に、お金を与えよう。そうすれば、与えた分以上の見返りが自分に返ってくるはずだ。

よくこのように捉えている人が多いが、これは大きな間違いである。

なぜなら、与える際の感情が大事なのであって、お金そのものや金額、行為が大事なのではないからだ。したがって、真に理解を深めるためには、与える際の感情を整える必要がある。

まずは、他人より自分へ与えること、己を満たすことからはじめよう。自分自身を満たすことができなければ、他人を満たすことなどできない。お金というワードを出すと毛嫌いする人もいるが、お金は自分自身を正直な姿として反映してくれる。

より多くのお金を手にしたいのであれば、他人に支払うお金を減らし、自分に支払うお金を増やす習慣を取り入れていくことを勧める。

余った残ったお金ではなく、まず自分にお金を与えること

過去の記事のなかでも「お金は己の分身」「収入が入ったら誰よりも先に自分へ支払う」など、優先して自分へ与えることをお伝えしてきたが、これにも明確な理由がある。

主な概念と方法については、『お金に愛される人のルール マネーセンスを鍛える10のステップ| ジョン・F.ディマティーニ』に書かれていることを再現していることが多いのだが、当然はじめのうちは半信半疑だった。

当時の私は借金の返済が収入のほとんどを締めていたので、先に自分へ与えることに恐怖心を抱いていた。もちろん、書いてあることは実践していたのだが、途中でお金を使わなければならない状況になり、何度取り組んでも貯蓄したお金はゼロになるばかりだった。

しかし、お金の使い方やお金との関係を改めていくうちに、あることに気付いたのだ。

それが、「お金は己の分身」という1つの概念である。

自分で稼いだお金は、何よりも誰よりも先に自分に与える

先に紹介した書籍を読む前に、『お金を「引き寄せる」最高の法則』を読んでいた私だが、この概念と方法を知ったのは2010年頃だったと思う。この記事を書く約6年も前に、この概念と方法に出会っていた。

書籍の中に「そんなに多くのお金を貯蓄へまわしたら月末の請求書の支払いができないじゃないか」という決まり文句が紹介されているが、私も同じ疑問を感じずにはいられなかった。

疑問を感じたまま読み進めていくと、書籍で紹介されている方法を試した人が続々と「月末の支払いは毎月どういうわけかできるようになるので不思議でならない」というではないか。

期待に胸を膨らませながら私も同じように実践してみるのだが、やはり借金返済の支払いが気になってしまい、なかなか理想的な結果を体験することができなかった。今振り返れば簡単に理解できるのだが、書籍で紹介されていたことに対し「信念」よりも「疑念」の方が勝っていたから同じように体験することができなかったのだと思う。

しかし、上記のような体験をしていた私も今となっては、 “先に自分へ支払いをしていたことで、月末の支払いに困ることが無くなった” という不思議な体験をしている。

その理由は、何よりも誰よりも “自分” を大切に扱うようになったからだ。

その1つの手段が、「自分で稼いだお金は、何よりも誰よりも先に自分に支払う」だった。

これが「貯蓄のパワー」なのだ。

だからこそ、私は胸を張って「お金は己の分身」だと伝えることができるようになった。

これから紹介していく5つのポイントを意識していくことができれば、「お金の関わり方」や「お金の集まり方」が自然と変化していくことを、より多く体感していけるはずだ。

それでは紹介していこう。

1. 自分にお金を与えると貯蓄が増え、収入も増える

お金のことを突き詰めていくと、どこかのタイミングで気付くことになるのだが、経済的自由を手にしたければ、「稼ぐ額をではなく、入ってきたお金をどのように管理するか」が重要になる。

貯蓄や収支のバランスを調整していくと、貯蓄に比例して収入も同じように増えていくという体験をすることができる。これは、言葉では100%理解できないことなので、実践を繰り返していく方法以外に理解を深めることはできない。

1-1. 自分にお金を与える貯蓄をシステマティックに増やしていく

私の場合、貯蓄は3つの口座に振り分け、収入からパーセンテージで計算した金額を毎月入金している。貯蓄する金額をパーセンテージに設定しておくことで、収入が上がろうが下がろうが、一定の割合を貯蓄することができる。

貯蓄の仕方については『30代 貯金の仕方|ゼロからお金を貯めることに成功した三段貯金法』を参考にしてみよう。

1-2. 自分にお金を与えると収入は気付いたら増えている

先のように毎月貯蓄をしていると、あるときから貯蓄の額に比例して収入も自然と上がるようになってくるのを感じるようになった。ビジネスで “やっていることには何ら変わりないのに” だ。

まだ現時点では実験している最中のこともあるが、このときを堺に「お金は己の分身」だと確信することができた。私の場合は、序盤でお伝えした『ジョン・F.ディマティーニ』や『金持ち父さん貧乏父さんシリーズ』で得た情報が非常に役に立っている。

どちらの書籍でも「お金は稼ぐ額ではなく、どのように管理するか」について、強く訴えかけている。

2. 自分にお金を与えるとお金を引き寄せる頻度が高くなる

貯蓄を継続していくとお金に対する感情が「不安」や「恐れ」よりも、「喜び」や「安心」の感情でいることの方が多くなってくる。

あなたがお金に対して抱いている感情が前者であった際は、お金は自分の手元から離れていきやすくなり、後者であれば手元に残り、より多くのお金を運ぶ手伝いをしてくれることになるだろう。

その理由は以下で解説している。

2-1. お金は精神をダイレクトに表す

あくまでお金は物質の1つでしかない。

物質には全てに固有の振動数があり、「高い振動数」と「低い振動数」に分かれる。お金も物質であることから、お金にも固有の振動数があるということを覚えておこう。

つまり、自分に集まるお金にも「高い振動数」と「低い振動数」があり、自分自身がどちらの振動数を発しているかで集まってくるお金の質も変わるということだ。

したがって、より多くのお金を引き寄せたければ、自分が普段発している振動数を高める努力をしていくことが必須になる。

2-2. 良い気分、喜びを感じる頻度を高めていく

これはお金だけに限ったことではないが、「良い気分を感じること」「喜びを感じること」は自分が発する周波数や振動数を高める際に欠かせない要素になっている。

私の例を1つ紹介するなら、硬貨貯金術がいい例になる。

「たかが小銭だろう」「大した額にはならないじゃないか」このような声が聴こえてきそうだが、侮ってはならない。これは『500円玉貯金できない私が、貯金のコツを掴んだ4つの秘訣』の記事でも紹介しているが、貯金する額を高めることが目的なのではなく、「自分を喜ばせるツール」として活用し始めたのが主なキッカケになっている。

それまでは震災募金などにあてていたのだが、いろいろと突き詰めていくと “他人よりもまずは自分” だと言うではないか。私はこの概念について真剣に考えてみたときに、震災募金を止めて自分への支払いをもう1つ増やすことに決めた。

震災募金は困っている人の役に立つので、それはそれで満足はしていたのだが、「他人に与えるはずだったお金を自分に与え、通帳の残高が増えていくことを楽しむこと」と「自分以外の他人に与え続けていくこと」を比較した際に、自分へ与えていくことの方が断然ワクワクしたのである。

「他人に与えるはずだったお金を自分に与え、通帳の残高が増えていくことを楽しむこと」で、スグに変化を感じることはなかったが、約3ヶ月後くらいから少しずつお金の巡りが良くなっていった。

言葉で伝えると非常に難しいが、行為だけではなく、その行為をする際に自分が感じている感情がどの方向へ向いているかをストイックに洞察していると、自分にとっての「良い気分」「喜び」となる引き金が何に値するのか、明確に理解できるようになってくる。

3. 自分にお金を与えるとセルフイメージが上がる

貯蓄の額や桁に変化が加わると、お金のセルフイメージも自然と変わっていく。

これは言葉で理解するのが難しい為、実践者のみが体感できることになると思っている。それゆえに、ある程度の時間が掛かるものと認識しておくことを勧める。

ただ手持ちのお金が一時的に多くなったからといってお金のセルフイメージが変わるわけではないので、誤解はしないでほしい。

3-1. ストレスを感じる桁を超えるとお金の意識レベルが上がる

他の記事でも書いているように、20歳を超えてからの12年間、9万円以上の貯金を試みたが一度も上手くできなかった。なぜなら、『パチンコ依存症から借金600万円を克服した男の話』の記事で書いたように、借金を返済することの方に意識を集中していたからだ。

そんな過去があった私だが、今では貯蓄に何度もチャレンジしていたことで、コツを掴み、ごく普通に貯蓄ができるようになった。

それでも自分の中で1つの壁になっていた10万円を超えるには13ヶ月の期間が必要だったのだが、10万円の壁を超えてからは過去の自分を超えたという確信があったので、お金のセルフイメージを高めていけるように変わった。

このようにお金の習慣が変わるタイミングは、自分の思い込みに気付いたときがターニングポイントになるケースが多い。実際に超えてみると分かることだが、大した思い込みではなかったことに適度なショックを受けることになるだろう。

3-2. ホッとする、安心できる状態が当たり前になる

お金で全てのことを解決できるとは思わないが、問題を解決するためのお金ではなく、自分自身が常にホッとできたり、安心できたりする為の1つの手段として、生きていくうえでお金を持っておくことは大事だといえる。

私の場合は、お金が入ってきても自分の手元からスグに出ていってしまうような経験を十数年していたので、貯蓄があることで心にゆとりを持ちながら高い視点での選択肢が持てることも大きな利点になっている。

3-3. 自分を満たせていれば、他人を許せる

自分自身の満たし方には色々あるが、私の場合は「お金」が良いツールになった。

「毎月お金が増える仕組みがあること」や「毎月貯蓄が増えていることの事実」は、積み重ねていくことで気持ちにゆとりが表れはじめた。

自分の精神にゆとりが表れているということは、自分を満たせていることになるので自然と自分以外のことを許容できるようになってくる。この領域で生きることが当たり前になってくると、社会や世間体、他人の目などが気にならなくなってくるので楽に生きていくことができる。

4. 自分にお金を与えるとできることが増え、選択肢が広がる

お金のセルフイメージが変わり、実際に手元にあるお金が増えていくと、過去に不可能だったことが可能になることに気付く。ここで大事なことが、「お金を手にした後に何をするのか?」だ。

これがある種、目標(ゴール)にもなり、目的(ヴィジョン)にもなるので、しっかり認識できるようにしておくと行動面の作業をスムーズにしていくことができる。

4-1. 自分にお金を与えるとできなかったことができるようになる

お金が増えたこと、お金があることによって、時間が生まれたり経済的なゆとりが出てくるため、お金がなかった時にはできなかったことができるようになる。

これは単に貯蓄を使うということではなく、自然と余分に使えるお金が自分の元に入ってくるということだ。

そしてこのサイクルに入り出すと、喜びの感情を前提としたお金の使い方ができるようになるので、良質なお金を引き寄せるスパイラルに突入していくことになる。

4-2. 自分にお金を与えると投資ができる

直接お金でお金を増やすこともできれば、投資が見込める対象へ投下し、タイミングを見て売却することでお金を増やすこともできるが、不労所得をつくる資金として投下することもできる。

何に投下していくかは人それぞれだが、お金を貯めるだけではなく、自動的に増やす仕組みに変えていくことも大事だ。

投資をはじめる目安は、貯蓄が7桁を超えたあたりから実践していくと良い。

可能であれば、7桁を超える前からセミナーや書籍で学んでおいて欲しいのだが、貯めておくだけのお金はお金にとってあまり良い環境を提供していることにはならない。その為、お金でお金を増やせる仕組みに投資をしていくことを勧めている。

4-3. 自分にお金を与えるとビジネスへの投資、買収ができる

投資にも色々あるが、お金でお金を増やすこと以外にもビジネスや企業・メディア等の買収をすることができる。即効性の高い投資になるか否かは投資先の条件によって異なるが、こちらもお金があることによって得られる選択肢の1つになる。

5. 自分にお金を与えると自己管理能力が上がる

人間なので感情的になることも多々あるが、余裕を持った選択ができるようになったことに間違いはない。

少し前の私は、何か新しいことを始めれば、スグに結果を求めることをしていたが、今では導入期から成長期まで冷静に過ごすことができるように変わった。このような変化は何よりも自分を優先してきた結果の1つだと認識している。

5-1. 必要と不要が適切に判断できるようになる

お金の管理を徹底してきたことにより、外的なモノで自分を満たそうとすることが減っていった。

例えば、「◯◯があれば幸せだ」というように物を対象にしていたり、「月収300万円あれば毎日幸せに過ごすことができる」といったことだ。

しかし、これらのモノは自分を幸せにする1つのツールになるかもしれないが、外を変えたから内なる自分が変わるのではなく、 “内なる自分を変えたから外の現実が変わる” のだ。

この本質に気づけたのも、やはりお金の管理ができるようになってからだと強く認識している。

5-2. 自分にお金を与えることで今を生きるようになった

私が借金を抱えていたときは、何をするにしても地に足がついてない判断をすることが多かった。何事も後回しにする癖がついていたし、ポジティブに選択しているようで結果は良くないことばかりだったのだ。つまり、今を見ずに先の事ばかり考えていたということだ。

「どうにかなるだろう」は、「自分のことはどうでもいい」ということになる。

今に満足していくことを継続していけば、明日も、明後日も、一週間後も、半年後も、一年後も、十年後も、満足できる人生になっていく。

まとめ

まだまだこれからも色々な体験をしていくことになると思うが、現時点で体感していること、体験していることは以上のように集約される。

あなたの人生の中でお金の問題が大半を締めているならば、それはお金があなたの人生のテーマの1部になっているということだ。今は理解できないかもしれないが、いずれその経験を通して得た体験や知恵を活かしていく時期が来るだろう。

まずは自分の扱い方を変える1つの手段として、お金を自分へ与える習慣を取り入れてみてはいかがだろう。