「お金を使えば多くのお金が入ってくる」と聞き、いつもより多くのお金を使ってみたが、お金が増えたという痕跡は1つも見当たらない。
このように、不思議に感じた経験はないだろうか。
もし同じような現実を体験している場合は、お金を使う際に自分が発する感情を意図的にコントロールすることができれば、「お金は使えば入ってくる本質」の理解を深めていくことができるだろう。
人それぞれが持つ信念によって変化するタイミングは違うが、やってみる価値はある。
1. なぜ、お金は使えば入ってくるのか?
テレビや書籍などで著名人が「お金は使ったほうがより多く入ってくると思う」と言っているのを知り、同じようにいつもよりお金を使うようにしてみたがお金は減る一方だった・・・。
このような経験をしたことはないだろうか?
私は何度も経験してきたが、実は単純に「お金を使う」という行為だけでは何も変えることはできない。
その理由を以下で説明していこう。
1-1 自分が与えたものが返ってくる
「お金は使えば入ってくるの本質」を理解する為には、お金の使い方ではなく、お金を使う際に発する「周波数 = 感情」を前向きにしている必要がある。
言い換えるなら、お金を使う際に発している感情が「満たされている」「欠けている」のどちらかによって、のちに体験する現実が異なるということ。
つまり、あなたがお金を使うとき常に「お金が無い」「お金が足りない」「このお金を使ったら今月の残金が・・・」というように “欠けている状態のまま” お金を使っていたとしたら、その「周波数 = 感情」を発したままお金を使うことになる。
したがって「お金が無い」「お金が足りない」「このお金を使ったら今月の残金が・・・」という状態がそれ以降も継続するというわけだ。
このように毎月お金に対して同じ感情を発し、同じような現象を引き寄せていないだろうか?
一方、テレビや書籍などで著名人が「お金は使ったほうがより多く入ってくる」と言っているのは、「既に満たされているから」であり、「お金に対する不安より、お金に対して感謝の念が勝っているから」である。
お金に対してだけではなく、その人が発している周波数が「安心」「リラックス」に包まれていると、既に満たされているわけなので、以降も満たされている状態が継続する。
この根本を理解していないままお金の使い道だけを変えたとしても、理想としているお金の引き寄せ方はできないだろう。
このような理由から『お金は己の分身である』と定義している。
ファーストステップでは、「自分がお金をどのように想っているか」を考え、知ることから始めなければならない。
簡単なワーク
手始めに「お金を使うことによって得られる体験」を100個以上書き出すことから始めてみよう。
このようにお金にまつわるワークを定期的にやっていくと自分の信念が変わり、引き寄せる体験も変わる。
あとは、「やり続けるか」「やめるか」だけの違いだ。
1-2 お金を使ったときの行為ではなく “感情 ” が返ってくる
ひとつ例を出そう。
以下のように「Aさん」と「Bさん」では、お金に対する信念に違いがある。
お金があることでより多くの体験ができ、自分の喜びに変えられる。お金にはいつも感謝しているし、お金のことも好き。
だから、お金は使えば使うほど多くのお金が入ってくると思う。
Aさんは、お金に対して前向きな信念を持っているため、お金を持つにせよ、使うにせよ、罪悪感やネガティブに感じる要素がない。
むしろその反対で、お金があることが自分の喜びになり、お金を使えばより多くの体験をすることができると思っている。
このように信じ切っているので、その感情と一致するような出来事が引き寄せられる。
このリズムが自分の中で自然に形成できると、お金に困るという現象が極端に減る。
最近、テレビで有名人が「お金は貯め込むより、使っていた方が多く入ってくる」って言っていたので私も同じようにお金を使ってみたけど、いつもと何ら変化はなかった。
なぜ私には変化が無いまま、お金が入ってこないのだろう?
これほどもっとお金が欲しいと強く思っているというのに!
きっと Bさんの信念では、「あのパワースポットへ行って奉納すればお金がたくさん入ってくるよ」と言われたら同じ場所へ行き、お金を得るために奉納して多くのお金を得ようとする。
しかし、そこに感謝や喜びがなければ、これまでに説明してきたようにお金が増えるどころか減る、すなわち貧しさや欠けている状態を引きずることになる。
他人の意見や情報に頼るばかりで、自分がお金を使うときの感情を大切にしていない。
「仲の良い人が言っていたから」「あの有名人が言っていたから」「テレビでお金持ちの人が言っていたから」「あの情報誌に書いてあったから」ではなく、あなたがそれをしたときにどのように感じるかを常に意識することが大事なのである。
さて、あなたは日頃、どんな信念をもってお金を使っているだろうか?
2. 自分の喜びにお金を使えば良質なお金が入ってくる
自分の喜びとなり「種」となる「感情」が大事だいうことは理解いただけただろうか。
次では、実践編についてお伝えていこう。
「お金を使えばより多くのお金が入ってくる」という現実を創りたければ意図するしかない。
だとしたら、意図的に自分の感情が前向きになることを繰り返していく以外の方法は無いと言えるだろう。
以下で3つの参考要素に書きまとめているので読み進めてほしい。
2-1 自分の喜びを徹底的に研究してみること
あなたの喜びは、一体どんなことだろう?
『お金と引き寄せの法則』でも自分が良い気分になることについて説明しているように、あなたが良い気分になる為には、あなたが良い気分になるための「ツール」「素材」「環境」「モノ」を知っておく必要がある。
なぜなら、あなたにしかあなたを良い気分にさせることはできないからだ。したがって、自分を知ることから始めていかなければならない。
ここでいう “良い気分” とは、お金に関連していなければならないということではなく、どんなことでも良い。
話をすることが大好きなのであれば、誰かを呼んだり、アプリでライブ配信をしてみたり、電話したり、話ができる状態を意図して自分に創ってあげること。
スポーツをすることが大好きなのであれば、スポーツができる状態を意図して自分の現実に引き込み創造してあげよう。
コーヒーを飲みながら読書が好きなら、自宅なのか、自宅であれば自宅のどの場所なのか、どんな椅子に座ってなのか、スタンディングなのか、どこかのカフェなのか、どんなカフェなのか、など細かく設計しながら、体験を重ね、 “自分の好き” をアップデートしていこう。
このように、一見無意味に感じたり、効率性の悪く、利益が無いようなことを大切にしていくと人生の質が向上していく。
すると、自分の信念が変わり、周波数も上がる。その付加価値としてお金が多く入ってきやすくなるのである。
2-2 自分の感情と同じ周波数を持つお金が入ってくる
このように、お金にも周波数がある。
常に人間は「 周波数 = 感情 」が一致していることを体験しているので、お金を受け取ったときの感情が喜びの感情と一致していれば、その周波数と同等のお金を受け取ることができる。
100万円を得る喜びは、初めての体験と2度目、3度目では感じ方が変わる。
このように感覚はフラット化していくので、いずれ金額に依存しなくなっていく。
私は意図して『小銭貯金』を繰り返し、このような体験をすることになった。
その他にも投資を視野に入れた『貯金の仕方』についても書いている。
2-3 「お金が無い」と感じてしまう場合の改善法
「お金が無い」という思い込みから「お金がある」という思い込みに変えていく手っ取り早い方法は、現状と素直に向き合うこと。
「お金が無い」「お金が足りない」のであれば、何がそうさせているのかを突き詰めて自覚しよう。
例えば、今の支出が赤字になっていた場合、「赤字を負担できるお金が欲しい」という願望を発しても、根っこの部分では「お金が無い」と発してしまっている。
したがって、同じように「赤字を負担できるお金が欲しい」という現実が引き寄せられる。
このように「お金が足りない」という周波数を無意識に発している人は意外に多い。
赤字を負担するためのお金を欲するくらいなら、赤字の改善に務めたほうが心の底からホッとして安心することができるだろう。
私も同じような経験をしてきたが、『赤字家計からの脱出』に書いていることを実践していったのちに改善できるようになった。
まとめ
このような概念を知ったばかりの頃の私は借金に追われていたこともあり、信じるに足らなかった。
しかし、今では熟知している。
お金とは一体何なのでしょうか?と質問されたとしたら「お金は己の分身」と答えるように、「お金を使えば簡単にもっと多くのお金が入ってくる!!」と躍起になってお金を使ってみたり、疑いを持ったまま行動に移しても、その感情から発せられた結果と同じ体験を繰り返すだけである。
お金のことになるとお金そのもので変化をもたらそうとしてしまう。
しかし、そのお金を持つ本人がお金に対してどのような「感じ方」「扱い方」をしているかで、お金の巡りは大きく変化していくことになる。