エイブラハムが言う、お金と引き寄せの法則への理解を深めるには、自分を知り、自分を生きることから始めていかなければならない。
なぜなら、 “あなたが良い気分でいること以上に大切なことは何もない” からだ。
したがって、あなたが何をしている時に喜びを感じ、ホッとして安心できるのかを自覚できるようにしておく必要がある。
ここを勘違いしてしまうと、ただの引き寄せ難民になってしまうので気をつけよう。
1. 引き寄せの法則でいうお金は、感情の結果
あなたは一体なぜ、お金を手にしたいのだろうか?
「あれが欲しいから」「こんな家に住みたいから」「今ある借金を完済したいから」「自由を感じたいから」という様々な欲求に結びついていくと思うが、結局のところ “今よりも良い気分を感じたい” のである。
そのための1つのツールに「お金」があるのだということを認識していない限り、理想通りお金を引き寄せることはできないだろう。
しかし、 “今よりも” が足を引っ張っていることに多くの人が気づいていないのも事実だ。
「今 = 無い」ではなく、「今 = ある」に意識を転換できるようにトレーニングしていくと徐々に変化を感じていくことができる。
引き寄せのポイントは、「安心・リラックス」「既に満たされている」など、充足感を感じる頻度を多発していくことにある。
1-1. あなたとお金は一心同体
あなたが持てるお金の質も、お金の量も、常日頃感じている感情の「質」と「量」の指標で決まっている。
感情の質とは、『引き寄せの法則のアメイジング・パワー』22の感情で説明されているように「喜び・充実・愛・自由・感謝」などを指す。
要するに、「喜び」や「ホッとして安心できる」状態を常にキープできるよう訓練していれば、お金に対しての不安や欠乏を感じることは少なくなっていくということだ。
1-2. あなたが良い気分でいればお金は勝手に引き寄せられる
理想としている状態やお金を手にしたとき、あなたはどんな反応をしているだろうか?
私の場合は、『小銭貯金 開始後3ヶ月で10万のお金を引き寄せた体験談』の記事で書いたように、 “良い気分でいることを増やしていたら、自然と良い気分になることも増えた” という体験が非常に多くなった。
このような話を聞くと「偶々(たまたま)起きた出来事」だと思われがちだが、エイブラハムも言うように、この世に偶然も偶々も存在しない。奇跡みたいな出来事すら無く、全ては完璧な状態で創造されていることがわかる。
お金の話に戻すが、お金を引き寄せたければお金に関心を寄せるのではなく、そのお金が自分のもとに舞い込んできたときの感情を今この瞬間と同調させる必要がある。
要するに「良い気分になることを一日のなかに増やしていけば、良い気分になる出来事が引き寄せられる」ということ。
それがお金であるかは、あなたが発する意図によって決まる。
お金はただのツールに過ぎない。したがって、そのお金を手にした先に得たい状態を明確にし、意図することが重要である。
1-3. コツは、あなたが良い気分になるリソースを探すこと
皆が皆同じことで良い気分になることなど決してない。
他人と似たようなことはあっても、一人一人に違いがあって当然である。
それゆえに、あなた自身が良い気分になるリソース(資源)も他人と違いがあって当たり前だということ。
自分のこと知ってる?
- 自分が何をしているときに良い気分を感じるか?
- 何をしているときが楽しいのか?
- 何が自分をワクワクさせてくれるのか?
- 安心しているときはどんなときか?
- どんなときにリラックスしているか?
このようにまずは、自分に疑問を投げかけ、自分を知ることから始めていかなければならない。
スピリチュアルをテーマに書いた本やブログを読んでいると、「パワースポットへ行きましょう」「波動の高い場所に居ることが大事です」「瞑想をしましょう」など書いていることが多いが、それをしたときに自分がどう感じるのかを敏感に察知できるか否かが重要である。
要するに、他人が勧めていることは、その人が良い気分になることであり、上手くいったことに過ぎないので、 “あなたには一切関係ない” ということになる。
肝心なのは、あなたが良い気分でいることをあなた自身で発見することだ。
したがって、自分の気分が良くなれば何でもいいのである。
1-4. 毎日行っていることで良い気分になれることはないか?
私を例にするなら、毎朝、毎晩、歯磨きをする15分の間、その時期に好きな動画を YouTube で視聴したり、仕事前ではストレッチをして内臓の調子を整えたあとにダンスをしたりして波動を調整している。
このように、毎日行うこと(歯磨き・食事・休憩時間・バスタイム)を有効活用していくのが1つのコツだ。
ここで気をつけて頂きたいのが、一度決めたからといって躍起になり無理に継続しないこと。
今日はあまり観る気がしない、やる気がしないと感じたら、その気持ちに素直に反応し、別のことで良い気分になれることを探そう。
その日は、何もしないことが波動の調整にピッタリなのかもしれない。
私は、仕事をしたくないと感じていれば一切やらないようにしている。
そう感じた場合は自分の好きなショップへ出掛けたり、自分の好きなカフェで読書をしたり、自分の好きな環境でウォーキングをしたりして良い気分になることを意図的に行うように調整している。
お金に直結する例では『貯金の仕方』でも書いているように、自分のできる範囲のことからお金の使い方を変えて良い気分になることを実践していったという背景がある。
これはお金そのものにフォーカスしているように思うかもしれないが、実際はお金ではなく感情との同調を1番の目的としている。
このようにチョットしたことから良い気分になる資源を発見し整えることはできるので、今から実践していくことを勧める。
2. お金と引き寄せの法則 実践ワークショップ
これまでお伝えしてきた内容をまとめると、「前向きで良い気分を引き寄せるには、願望実現した時の感情と同調している必要がある」ということ。
ここで大事なのが、情報の精査になる。
頭で考えているだけでは情報の精査は難い。
しがたって、以下で解説しているようにリストアップをすることを勧めている。ノートとペンを用意して実践してみよう。
2-1. 自分が何をしているときに喜びを感じるかをリストアップする
これまでのように、 “あなたの喜びを知る” ことから始めていこう。
自分を思い出すような感覚で取り組んでいくと楽しみながら喜びのリストアップをすることができる。
ノートを半分して書いていくのも良し、マインドマップツールなどを使って書いていくのも良し。
この作業ですら、「自分好みのデザインをしたノートを買ってみる」「自分好みのペンを使ってみる」など、自分にとって良い気分になることを心掛けて実行していこう。
もちろん、興味がなければこだわる必要はない。
2-2. お金を使う際に喜びに転換できることがないかリストアップする
一つ一つの行動を喜びに転換できないものかと考えてみると、自分の喜びを発見しやすい。
私と同じようにお金に興味がある人であれば、お金をツールに自分の喜びになる使い方ができないものかを考えていくと良いだろう。
このように考えた結果、私の場合は『小銭貯金』に行き着くことができた。
この経験を経て、以前にも増して多くのお金を引き寄せることができている。
2-3. 結果を過剰評価しない
実践ワークショップをしていると、結果を意識し、評価してしまう癖があることに気付く。
しかし、起きた出来事が良ければ良い気分でいられるが、そうでなかったら嫌な気分になってしまうだろう。
そこで提案したいのが「嫌な出来事が起きても気にしない」という考え方である。
物事の善し悪しを決めているのは、これまでの経験によりつくられた思考のかたまり、すなわち信念である。
古い信念を書き換えるのは簡単ではない。
だから少しずつ変化をしていくことが大事。焦らず進んでいこう。
3点のワーク
- 自分が何をしているときに喜びを感じるかをリストアップする
- お金を使う際に喜びに転換できることがないかリストアップする
- 結果を過剰評価しない
以上3点のワークを実践してみよう。
3. なぜ、引き寄せの法則にタイムラグがあるのか
引き寄せの法則を知り、学んでいくと願望が実現するまでには時間が掛かるということがわかった。
その反面、「別の視点では時間という概念はそもそもない」とか「時空は歪む」などと言ったように、人間が一般的に認識している時間という概念とは違った視点があることもわかった。
とはいえ私の場合は、宇宙の細かいことまで学習することはできなかったのだが、それでも何故、引き寄せの法則にタイムラグがあるのかをもう少しだけ突き詰めたくなった。
その結果、著者:パム・グラウト「こうして、思考は現実になる」で紹介されている科学者が定義した思考の働きを知ったことをキッカケに点と線が繋がる経験をしたので、以下で紹介していこうと思う。
3-1. 時間と思考の関係性
著者:パム・グラウト「こうして、思考は現実になる」の本で紹介されていた中に、このような一文がある。
一日に人間がする思考は六万個と言われている。そのうちの98%が前日の思考を繰り返しているようだ。残り2%の新しい思考は、一日に1000個程度だという。
これが事実だとしたら、なぜ変化を体感できるまでに時間がかかるのかも理解できると私は思った。
というのも、昨日まではできなかったことが今日突然できるようになることを、様々なジャンルで何度も経験してきたからだ。
この理論が理解できてからは、短期間で事を成そうとか、願望実現しようなどといったことすら考えなくなった。なんせ、限度があるのだから。
そして別の側面についても気づきがあった。
「行動には物理的に限界があり、意識には無限の可能性がある」ということ。
上記パム・グラウトの書籍からの一文は、行動よりの思考の話。すなわち、人間の肉体、自我レベルの例だ。
自我レベルではなく宇宙レベルで人間が意識で成り立っていることを思い出し、思考と行動に活かすことができれば、より現実創造が面白くなってくるのは間違いない。
3-2. 三ヶ月スパンで取り組めば成長でしかない
それからというもの、常に何か新しいことへチャレンジしていく際は、3ヶ月スパンで取り組むように変わっていった。
90日のサイクルで実験やチャレンジをしていると、そもそも挫折という概念がなくなる。
なぜなら、細かなジャッチメントをしなくなるからだ。したがって、結果に左右されず継続的な取り組みができるようになる。
一般概念からすると行動が現実創造の全てを担っていると認識しがちだが、エイブラハムが言うには、行動と思考では雲泥の差があるという。
思考で波動を整えてから行動に移すことが1番の早道であり、本質だと言っている。昔はこのことを理解できなかったが、今では頷かすにはいられない。
したがって、何かに取り組む際は、行動を優先させるのではなく、思考で波動を整えることを優先させなければならない。
4. お金が無い視点からの行動は、非生産的になる
私が『借金返済』をしていたときは、常に「お金が無い」という思考を発していた為、その延長ラインで起こる結果しか体験することができなかった。
このカラクリに関しては今では嫌というほど理解しているが、当時の私には理解できる余地がなかった。
しかし、視点が変わり、意識を変えることができれば、お金は常にあるし、常に自分の身の周りに存在しているということに気付くことはできる。
お金が無いと感じてしまう理由は、理想と今のギャップに意識を集中していることにある。
したがって、大なり小なりお金があるという事実を習慣的に取り入れることができれば、「お金が無い」という思考を「お金は常にある」に転換することは可能。
あなたがお金のことで良い気分になれることを探す努力を継続していけば、少しずつお金に対する信念を書き換えていくことはできる。
まとめ
お金は、あなたにとってどんな存在だろうか。
私がそうだったように、お金の上っ面しか見ようとしていないようでは、お金の本質を理解することはできない。
お金とは、己の分身。
なぜなら「自身の周波数」が「引き寄せるお金の周波数」と同調するからだ。
あなたの精神がお金という1つの物質となって表現してくれていることになる。
まずは、誰よりも先に自分に与えていくこと。
それから、自分が良い気分になることをストイックに探求していくことを心掛けることからはじめよう。